近年、「データドリブン経営」や「データドリブンマーケティング」など、「データドリブン」という言葉が多くの場で使われるようになりました。しかし、「データドリブンの意味を理解していない」、「データドリブンを実現するためにどのような手順を踏めばよいかわからない」という方も多くいるのではないでしょうか。そこで本記事では、データドリブンの意味から、データドリブンを実行するためのステップ、データドリブンを支える強力なツールについて詳しく解説していきます。

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1. データドリブンマーケティングとは?

データに基づいてマーケティングを組み立てることをデータドリブンマーケティングといいます。

マーケティングを効果的に行うには、市場動向データや市場を支えるユーザーの価値観や行動データをできる限り正確に拾い上げ、顧客理解を深めることが重要です。データを意思決定材料の一つとして活用することでKKD(勘、経験、度胸)だけに頼ることのない、データドリブンマーケティングが実施できるようになります。

2. データドリブンマーケティング実施の3つの手順

データドリブンマーケティングを実施する手順は、「データ収集」「データの加工」「データの分析/マーケティングへの活用」の流れに沿います。以下でそれぞれの工程を詳しく説明していきます。

2-1. マーケティングで活かせるデータの収集

データドリブンのビジネスを成功させるためには、まず適切なデータの収集が必要です。マーケティングで活用するデータとして重要なのは、顧客の購入履歴、購買までの経過、利用満足度、リピート率、家族構成、交友関係、興味関心などです。これらのデータは、購入履歴だけでなくwebサイトの行動、SNS投稿、アンケート結果などからも得られます。個人に紐づけてデータを管理することも重要で、オムニチャネル化された顧客行動を把握するためには、会員IDやCRMの整備が欠かせません。これにより、顧客の購買傾向を正確に把握し、関連商品へのアプローチを最適化できます。

データに基づくマーケティング活動は、従来の勘や経験に比べて精度が高く、効果も期待できます。たとえば、顧客が定期的に商品を購入している場合、関連商品へのアプローチを通じて新たな売上を生み出すことが可能です。また、顧客のSNSのつながりを活用して、新規顧客を獲得する戦略も構築できます。 これらのデータを収集するための基盤としては、POSシステム、CRM、webサイト、SNS、コールセンターなどがあります。これらのデータを統合的に管理するためには、データウェアハウスやDMPの導入が有効です。これにより、多様なデータを一元管理し、マーケティング活動に役立てることが可能です。

2-2. 分析用のデータの加工

データを収集した後、次に必要なのは分析しやすい形にデータを加工する作業です。 ビッグデータは多岐にわたる形式や内容を含んでおり、そのままでは活用が難しいことがあります。このため、データを整理し、使いやすい状態に加工する必要があります。これは、ビッグデータを企業が自社で有効に活用できるようにする重要な工程です。 加工作業には専用のツールが必要です。大量のデータを効率的に処理するには、人力だけでは不可能です。例えば、web解析ツールやBIツールなどが活用されます。これらのツールを使って、ビッグデータを企業の戦略に適した形で可視化することが目指されます。

2-3. データの分析・マーケティングへの活用

データの可視化が完了すると、次はデータの分析に移ります。テーマに基づいた分析と解析処理を行い、課題や仮説を特定し、それに基づいて具体的なマーケティング施策や行動計画を策定します。 このようなデータ処理作業を効果的に行うには、データ分析と有益な情報を導き出すスキルや知識が必要です。その役割を担うのが、データサイエンティストやデータアナリストです。彼らはデータベース管理や分析技術、統計知識だけでなく、ビジネスやマーケティングに関する理解も深く持っています。

しかしながら、このような専門スキルを持つ人材は需要が高く、市場には不足しています。そのため、自社内で育成するか、外部から採用するかの選択が必要ですが、どちらにしても時間とコストがかかります。データドリブンマーケティングを推進するためには、人材の準備に十分なリソースを投じる必要があります。 そして、分析から導き出された情報を基に、具体的なアクションプランを策定します。これにはデータサイエンティストやデータアナリストの専門知識が不可欠です。プランは広告や宣伝といった実際のマーケティング活動に反映され、その効果を測定してPDCAサイクルを回すことで、改善を進めていきます。

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3. データドリブンのメリット

企業経営において、重要性が増しているデータドリブンを実施する、3つのメリットについて解説します。

3-1. メリット①:顧客のニーズを把握できる

顧客が求めているニーズを理解して経営を行うことは非常に重要になります。既存の商品やサービスの改善だけでなく、キャンペーンなどの企画もデータから分析した顧客ニーズや行動に合わせて戦略的に行うことで、より売り上げに繋げることが出来ます。

3-2. メリット②:精度の高い意思決定ができる

データを主軸とした意思決定は、長年積み重ねられてきた経験を元に意思決定をするよりも客観性が確保できます。データから考えられる強固なロジックを元に経営を行うことで、誤った方向にいくことを防止できます。

3-3. メリット③:スピード感のある意思決定ができる

長年積み重ねられてきた経験や勘を元に行う意思決定には、多大な時間が必要になります。データドリブン経営では、すでにあるデータを元に客観的な判断を下して経営していくため、スピーディに経営していくことができます

実際にスリムビューティハウスがデータドリブンな経営を実現させた事例を、下記にて詳しくご紹介しておりますので是非合わせてご一読ください。

4. データドリブンマーケティング実施の注意点

4-1. 全社での理解を得てから実施する

データドリブンマーケティングを実施する際に、社内全体の理解を得ることが必要不可欠です。過去の成功体験にとらわれず、新しいアプローチに対して抵抗感を持つ社員もいるかもしれません。データの重要性を全社に認識してもらうことで、各部門や経営層との協力を確保し、実施する際のスムーズな推進が可能になります。

4-2. 実施前に計画を立てる

実際にデータドリブンマーケティングを実施する前には、データ分析に必要なデータの種類や取得方法、他のデータとの整合性などを明確にする計画が不可欠です。具体的なデータ形式を定めずに進めると、後で無駄なデータが溜まっていたり、分析に適さないデータが集まっていたことに気づくことになりかねません。計画を漠然と立てるのではなく、具体的で整合性のあるデータ形式を明確にしておくことが重要です。

5. データドリブンマーケティング実施のポイント

5-1. 各データの意味を理解する

データは現代の貴重な資源であり、「21世紀の石油」とも称されるほど重要です。全社的にデータに基づく意思決定の重要性を正確に理解することが不可欠です。 特に経営層がデータの重要性を理解することが重要です。経営層には、データの活用がどのように企業に貢献するかを具体的に説明し、実際の分析結果やその効果を示すことが求められます。これにより、データが持つ意味や価値を理解し、戦略的な意思決定に生かすことが可能になります。経営層の理解がなければ、データ活用の効果を最大限に引き出すことが難しくなります。

5-2. 適切なKPIツリーを組み立てて、ゴールまでの道筋を可視化する

データドリブンマーケティングにおいても、成功するためにはまず明確なゴール設定が必要です。そのためにはKPIツリーを活用します。KPIツリーは、重要目的達成指数(KGI)とそれを達成するための重要業績評価指標(KPI)を階層的に整理したものです。このツリーを組み立てることで、ゴールまでの具体的な道筋を可視化し、達成に向けた具体的なステップを確認できます。 KPIツリーの構築では、まずマーケティングのゴールをKGIとして設定し、その後に必要なKPIを設定します。実施時には下位のKPIから順に達成していき、最終的にKGIを達成する仕組みです。このプロセスにより、マーケティング活動が目標に向かって進んでいることを明確に示すことができます。 データドリブンマーケティングを実施する際には、KPIツリーを組み立てて全社で共有し、各ステークホルダーが目標に向かって取り組む方向性を確認することが重要です。

5-3. データに基づいたPDCAサイクルを回す

データドリブンマーケティングでは、データに基づいて計画を立て、実行し、その成果を評価し、改善するPDCAサイクルを継続的に回します。完璧な施策は最初から生まれるものではなく、失敗を通じて段階的に改善を重ねることで成功に近づきます。 PDCAサイクルの効果を高めるためには、サイクルを迅速に回すことが重要です。レポートの自動化や承認プロセスの簡略化など、効率化の取り組みが役立ちます。また、マーケティング担当者が多忙でPDCAサイクルを追いつけないことがあるため、評価と実行の役割を明確に分担する体制作りが重要です。これにより、計画の進行がスムーズに行えるようになります。

6. まとめ

データドリブンの意味や重要性から、データドリブンを実行するためのステップと実現するために必要なツール、またデータドリブンを実行する中でよくある失敗や課題について解説してきました。データドリブンの重要性や実現方法について理解が深まったのではないでしょうか。ただ、データドリブンの重要性は認識しているものの、費用面、IT・データ分析人材の不足といった課題があり、実現まで至っていない企業も多く存在していると思います。

b→dashではデータドリブンマーケティングに必要な機能を1つのツールで網羅しているため、複数のツールを契約する必要がなく、安価にデータドリブンマーケティングを実現できます。また、ノーコードでデータの加工、統合が行うことができ、担当のコンサルタントがデータ分析までサポートするため、IT・データ分析人材を確保する必要もなく、より効率的にデータドリブンマーケティングを実現することができます。ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。

弊社が提供している マーケティングツール『b→dash』 は、マーケティングプロセス上に 存在する全てのビジネスデータを、ノーコードで、一元的に取得・統合・活用・分析することが可能なSaaS型データマーケティングプラットフォームであり、BtoC業界を中心に、様々な業種・業態のお客様にご導入頂いております。

Editor Profile

  • 福井 和典

    株式会社データX マーケティング管掌執行役員

    日本IBMにてシステムエンジニア、GREEにてCRM領域のオペレーション企画、PwCでの業務コンサルタントとしての経験を経て、2016年よりデータXに入社。データX入社後は、カスタマーサクセス部門に在籍し、小売/金融/アパレル/ECなど幅広い業種に対するb→dash導入支援を統括。
    その後は、主にb→dashのマーケティング/広報/PR活動や事業企画に従事。

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