今や、多くの企業が導入している「MA(マーケティングオートメーション)ツール」。その一方で、思うような成果に繋がっておらず、リプレイス(乗り換え)を検討しているものの、「次は失敗できない」と不安に思われている方も多いでしょう。本記事では、ツールの乗り換えに悩んでいる方向けに、乗り換えの際に起こりやすいトラブルと、トラブルを避けるために意識したいポイントなど、乗り換えに失敗しないための方法を解説していきます。

 

1. MAツールの乗り換えで発生しがちなトラブル

MAツールの乗り換えでは、さまざまなトラブルが起こる可能性があります。代表的なトラブルといえるのが、乗り換えに想定以上の工数がかかってしまうことです。例えば、乗り換え前後のMAツールでデータの扱い方が異なるため、事前の準備に手間がかかる等が考えられます。

必要な機能が搭載されていない、不要な機能が搭載されているなど、機能に関するトラブルも起こりがちです。また、必要な機能は搭載されているものの、以前使用していたMAツールよりも使い勝手が悪いなども考えられます。乗り換え後に運用がしっかりと回るかどうかは非常に大切であるため、十分に気を付けるべきポイントです。

MAツールの乗り換えにあたり、社内が混乱してしまうことも少なくありません。例えば、十分な人手を確保できず、乗り換え作業が遅れてしまう、業務フローの変更で一時的に業務効率が低下するなどが考えられます。

このように、ツールリプレイスの際には、気をつけておくべきポイントがたくさんあるので、予め想定されるものを洗い出して事前に潰しておくことがとても重要です。

2. MAツールの乗り換えで失敗しないためのポイント

では、MAツールの乗り換えに失敗しないため、どのような点に気を付ければよいのでしょうか。ここでは、MAツールを乗り換えるときのポイントを4つお伝えします。

2-1. 余裕をもったスケジュールを組む

移行にかかる工数を見誤ると、MAツールの運用開始が遅れてしまいます。そのため、事前に乗り換えにかかる工数を把握しておくことが重要です。ただし、見積もり通りに作業が進む保証はありません。「データの型が揃っていないので、加工をする必要がある」「基幹システムとの連携方法が違う」「情報システム部門の稼働が必要なことが後からわかったが、工数を確保していなかった」等、プロジェクトが遅延する予期せぬ理由は多岐にわたります。そのため、MAツールの乗り換えは、余裕をもったスケジュールを組んでから実行しましょう。新しいMAツールが稼働するまで既存のMAツールの契約を継続しておくと、ダブルコストにはなってしまいますが、乗り換え作業に時間がかかってもマーケティング業務をストップさせずに済みます。

2-2. 課題と機能を把握しておく

MAツールを乗り換える理由はさまざまですが、現在のMAツールに何かしらの課題を感じているケースが多いでしょう。乗り換え後も同じ課題に直面しないように、以前のツール運用時に課題となっていたポイントと、乗り換えるMAツールに期待する機能を明らかにしておくことが重要です。これらを明確にしてからMAツールを選べば、失敗する確率を抑えることができます。

2-3. 非機能要件を把握しておく

わかりやす機能以外に、非機能要件を確認しておくことも重要です。非機能要件とは、レスポンススピードやセキュリティ、画面の操作性などを指します。一般的に、ツール検討者とツール運用者が異なるケースは多いため、本当に現場担当が使いこなせるかどうか、という観点は必ず抑えておきましょう。機能やネームバリューで選んだものの、外資系のツールだったので現場担当が使いこなせない、というような声は非常に多く耳にします。

2-4. 乗り換えに必要な人員を確保する

MAツールの乗り換えには、ある程度の人手がかかります。十分な人員を確保していないと、予定通りに作業を進められない恐れがあります。そのため、乗り換えが始まる前に必要な人員を確保しましょう。必要な能力、必要な人数、必要な期間を明らかにすると、人員を確保しやすくなります。あわせて、導入後の体制を整えておくことも重要です。他ツールやシステムとの連携を予定している場合は、事前の打ち合わせが必要と考えられます。

 

3. こんな時に検討すべき!MAツールの検討のタイミング

MAツールの乗り換えは、どのようなタイミングで検討すればよいのでしょうか。乗り換えを検討すべきタイミングを紹介します。

3-1. 費用対効果が合わない

期待通りの費用帯効果を得られていない場合、乗り換えを検討します。自社と相性がよいMAツールに乗り換えることで、期待通りの効果を得られる可能性があるからです。

MAツールの効果は、さまざまな切り口で評価できます。代表的な切り口といえるのがROI(投資利益率)です。ROIは「(利益-投資額)÷投資額×100」で求められます。つまり、MAツール導入後に増加した利益がMAツールに投資した額よりも少なければ、この面におけるMAツールの効果は低いと考えられます。その場合、他のMAツールを試してもよいでしょう。

また、費用だけで見れば投資対効果はクリアしているものの、社内の工数を大量に使ってしまっている場合は、費用対効果が高い状態とは言えません。費用だけでなく、発生している工数も念頭に入れて費用対効果を算出することをおすすめします。

3-2. 必要な機能が不足している

検討している施策を実施するための必要な機能を搭載していない場合も、MAツールを乗り換えるタイミングです。例えば、ツール導入当初はメールの配信のみで問題ないと思っていたが、新しくLINE IDを取得したため、LINEでの配信を実施したい、というようなケースも多く見られます。乗り換えをした際には、今後の拡張性も踏まえた上でツールを検討することをおすすめします。

3-3. 契約期間が残りわずか

更新時期が迫っている場合も、MAツールの乗り換えを検討すべきタイミングといえます。契約期間中に解約すると、解約金を請求されたり、解約しても契約期間内の費用は払う必要があることがほとんどです。契約更新タイミングであれば、解約金などの無駄な出費を気にすることなく乗り換えを検討できます。

4. b→dash への乗り換え成功事例 2選

世の中には多くのMAツールがありますが、ここでは他ツールからマーケティングプラットホーム「b→dash」に乗り換えて成果を挙げている事例をご紹介します。是非、参考にしてみてください。

4-1. 小売企業の事例

店舗/ECの2チャネルで商品を販売しているA社は、メール配信に特化したMAのツールを導入していました。しかし、LINEユーザーの増加に伴って、新しくLINE IDを取得したこと、さらに新しくECアプリを立ち上げたことに伴い、メールだけでなく、LINEやアプリのPush通知も実施を検討していました。

しかし、既存のMAツールでは、メールの配信のみしかできなかったため、メール、LINE、アプリPushなどの複数の機能を有しているb→dashへの乗り換えを決めました。その結果、メールを開封していない人にはLINEを、LINEも開封しない人にはアプリPushを、というように、クロスチャネルでのシナリオ設計が可能になったことで、KPIであったF2転換率を1.6倍にすることができています。

4-2. エステサロンの事例

エステサロンを展開するB社は、数年前に知名度の高さと機能の豊富さを決め手に、外資系のMAツールを導入しました。しかし、実際に運用を開始してみると、外資系ツールが故に管理画面がとても使いづらく、現場担当が全く使いこなせていない状況に陥ってしまいました。また、機能の豊富さを決め手に導入をしたものの、使いこなせない機能ばかりなだけでなく、膨大な費用も発生してしまっていました。

そこで、既存のMAツールからb→dashへの乗り換えを意思決定します。b→dashは国産ツールかつ、画面の操作性を強みとしているので、現場担当が簡単に使いこなせるだけでなく、必要な機能を選んで使えるので、コストも大幅に削減することができています。

5. まとめ

自社と相性の良いMAツールに乗り換えることで、マーケティングの精度を高めることによるKPIの改善や工数/コストの削減をすることができます。契約中のMAツールに不満を感じている人は、乗り換えを積極的に検討することをおすすめします。

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Editor Profile

  • Marketics 編集部

    ユーザーデータ・広告データ・購買データなど、マーケティングプロセス上に存在する全てのビジネスデータを、 ノーコードで、一元的に取得・統合・活用・分析することが可能なSaaS型データマーケティングプラットフォーム「b→dash」が運営する マーケティングメディア「Marketics」の編集部。インタビュー記事やノウハウ記事を定期的に発信しています。

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