マーケティング業界で働いていると、さまざまな略語を耳にする場面が多くあると思います。特に最近Webマーケティング業務を覚え始めた方、その略語の意味を正確に把握できていますか?類似語との違いは説明できますか?「なんとなく」で会話にあわせている人や略語が出てくる度に不安で一杯になる人向けに、今回はマーケティング用語を解説していきたいと思います。

目次
– CPA (Cost Per Action / Acquisition)
– CPC (Cost Per Click)
– CPM (Cost Per Mille)
– CTR (Click Through Rate)
– CV (Conversion)
– CVR (Conversion Rate)
– PV (Page View)
– UU (Unique User)
– Imp (Impression)
– LP (Landing Page)
– LPO (Landing Page Optimization)
– SEO (Search Engine Optimization)
– ROI (Return On Investment)
– ROAS (Return On Advertising Spend)
– SEM (Search Engine Marketing)
– KPI (Key Performance Indicator)
– PPC (Pay Per Click)
– ASP (Affiliate / Application Service Provider)
– AIDMA (Attention, Interest, Desire, Memory, Action)
– AISAS (Attention, Interest, Search, Action, Share)

弊社が提供している マーケティングツール『b→dash』 は、データ準備に必要なCDPの機能に加え、メールやLINE,Push配信といった機能もAll in oneで搭載しており、リピート率の向上に最適なツールとなっています。

CPA (Cost Per Action / Acquisition)

「成果(action)一件 / 新規客獲得(Acquisition)一人あたりの支払額」

掲載した広告経由で流入した人が予め設定した成果に結びついた際の、獲得単価を指します。
ここにおけるActionとは会員登録や資料請求や商品の購入など、
あらかじめ定めた何かしらの「成果」の件数を、Acquisitionとは商品の購入や有料会員登録など、
新規顧客獲得に結びついた人数を示しています。
この数値が低いほど、費用対効果の高い広告だということができます。

CPA=コスト÷Action (Acquisition)数

Ex)
月間50万円の広告費をかけ広告を掲載し、その広告を経由して100名の会員登録を得た。
CPA=50万円÷100名=5000円

CPC (Cost Per Click)

「クリック単価」

広告をクリックし、サイトへ流入した人がいる場合に、
そのクリック一回あたりで発生する費用のこと。
CPCが高ければ高いほど代理店や掲載会社の利益は多くなります。

CPC=広告費÷獲得したクリック数

Ex)
サイトに50万円のバナー広告を出稿し、10万クリックを獲得した。
50万÷10万=5円

CPM (Cost Per Mille)

「インプレッション単価」

広告を1000(=Mile)回表示するためにかかる広告費のことです。

広告料÷インプレッション数×1000

CTR (Click Through Rate)

「クリック率」

Web上での表示に対し、クリックされた割合のことです。
この数値が高いほど、閲覧者が広告に反応しているといえ、
費用対効果の高い広告であるという根拠になります。

CTR=クリック数÷広告表示配信数

Ex)
広告の表示回数が20万回で6500クリックを獲得した。
6500÷20万×100=3.25%

CV (Conversion)

「登録/申し込み/成約」

コストが成果に転換すること。
webマーケティングの分野でいえば、広告やサイトに訪れた人が、
予め定めた成果に至ることです。

Ex)
5名が商品を購入した。
CV=CVを商品の購入と定めていた場合、CVは5となる。

CVR (Conversion Rate)

「コンバーション率」

PVまたはUUのうち、何割が実際に商品の購入等一定の成果に至ったのかを示したものです。

CVR=CV数÷成果数

成果数には、クリック数やPV・UUをあてはめることができます。

PV (Page View)

「ページ閲覧回数」

Webサイトへのアクセス数のことです。
同じ人が同一サイト内の複数ページを閲覧した場合でもPVは増えます。

UU (Page View)(Unique User)

「閲覧者数」

Webサイトを訪れた人数のこと。
PVとは異なり、あるwebサイトを同一人物が何度訪れたとしても、UUは1のままである。

Imp (Impression)

「表示回数」

Webサイトに広告が露出されること。またその回数のことを指します。
imp数とも呼びます。

LP (Landing Page)

「ランディングページ」

検索エンジンの検索結果や出稿した広告のリンク先としてWebページのなかで、
ユーザーが最初に閲覧するページのこと。
ネット広告の多くは広告用にランディングページを作成している場合が多いです。

LPO (Landing Page Optimization)

「ランディングページ最適化」

LPに工夫をこらすことで、訪問者を会員登録や商品購入などのCVにつながるページへ導くことができます。

SEO (Search Engine Optimization)

「検索エンジン最適化」

自然検索での露出を増やすため、検索エンジンの検索結果ページの上位表示を目指し、
Webサイトに工夫をこらすことです。
構造やページ内のコンテンツを検索サイトの特性にあわせることで可能となります。

ROI (Return On Investment)

「投資収益率」

投資に対しどのくらい利益として変換されたか。

利益(=CV数×平均利益単価-コスト)÷投資額×100

ROAS (Return On Advertising Spend)

「広告費用対効果」

広告費に対する売上額または、投資した広告費用の回収率を示しています。
この数値が高いほど、費用対効果が高く、効率的な広告運用ができています。

売上額÷広告コスト×100

SEM (Search Engine Marketing)

「検索エンジンマーケティング」

検索エンジンからの集客に特化したマーケティングのことで、
主な手法としてSEOやネット広告の活用があげられます。

KPI (Key Performance Indicator)

「重要業績指標」

企業が設定した目標達成のための具体的なプロセスの実行の度合いを定量的に計測するための指標のこと。
売上高や利益率、成功件数などのゴールに向かって、適切にプロセスが実施されているかどうかを
中間的に計測するものであり、引合件数や訪問回数、成約率などがあげられます。

PPC広告 (Pay Per Click)

「クリック課金型インターネット広告」

掲載にはコストがかからないが、広告がクリックされた回数分だけ出稿者が費用を払うタイプの
課金形態の広告のことです。

ASP (Affiliate / Application Service Provider)

「アフィリエイト / アプリケーション 事業者」

同じ言葉ですが、二つの意味があります。
一つ目はアフィリエイト広告の配信業者。アフィリエイトとは成果報酬の意味であり、
商品購入の実績やサービス加入実績などの成果に応じて報酬を支払う仕組みの業者のことです。
二つ目は、インターネットを通じて様々なアプリケーションをレンタルする業者を意味します。

AIDMA (Attention, Interest, Desire, Memory, Action)

「アイドマ」

1920年代にアメリカのサミュエル・ローランドホールが唱えた理論です。
広告に対する消費者の商品認知から購買に至るまでの心理プロセスである
「注意→関心→欲求→記憶→行動」の頭文字をとって名づけられました。

AISAS (Attention, Interest, Search, Action, Share)

「アイサス」

電通によって提唱されました。
AIDMAと同じく消費者の購買行動プロセスを示したものです。
「注意→関心→検索→行動→情報共有」の意味があります。
ここ数年のインターネットやモバイル端末の普及に伴いSearchとShareが加わった新しいモデルです。

今回は主要なマーケティング用語をご紹介しました。
次回からはもう少しマニアックな用語をご紹介していきたいと思います。

また、今回ご紹介した各用語を社内の目標に設定し、それぞれ改善をすることで、成果を創出した事例を下記にてご紹介しておりますので、是非合わせてご一読ください。

弊社が提供している マーケティングツール『b→dash』 は、マーケティングプロセス上に 存在する全てのビジネスデータを、ノーコードで、一元的に取得・統合・活用・分析することが可能なSaaS型データマーケティングプラットフォームであり、BtoC業界を中心に、様々な業種・業態のお客様にご導入頂いております。

Editor Profile

  • 福井 和典

    株式会社データX マーケティング管掌執行役員

    日本IBMにてシステムエンジニア、GREEにてCRM領域のオペレーション企画、PwCでの業務コンサルタントとしての経験を経て、2016年よりデータXに入社。データX入社後は、カスタマーサクセス部門に在籍し、小売/金融/アパレル/ECなど幅広い業種に対するb→dash導入支援を統括。
    その後は、主にb→dashのマーケティング/広報/PR活動や事業企画に従事。

Category
Tag