コープこうべは、日本で最大規模の組合員数を持つ生活協同組合で、宅配や店舗、ECサイト「コープこうべネット」といった複数の事業を展開しています。2018年よりデジタルトランスフォーメーションに注力し、さまざまなサービスを利用する組合員の要望に応えやすくするためにデータ分析や意見収集など、当社のマーケティングプラットフォーム「b→dash」をご導入・ご活用頂いておりました。
この度、コープこうべ独自のデータ統合基盤が構築されたことにより、組合員一人ひとりのニーズの可視化や、新型コロナウイルス等に伴う行動様式の変化にも柔軟に対応できるようになりました。実現されたことは下記の通りです。
①統合されたデータによる、ユーザーエクスペリエンスおよびLTVの向上
データ統合基盤を活用することで、組合員一人ひとりに最適な情報を提供することが可能になりました。その結果、店舗と宅配など、チャネルを複数利用いただくことで、組合員の買い物の利便性向上や、コミュニティへの参加促進により、ユーザーエクスペリエンスの向上および、LTVを向上させることが可能になりました。
また、最近では、コロナ禍により、宅配の新規申し込みや注文数が急増したことにより、注文が殺到した商品が在庫切れになってしまい、抽選で当選した組合員にのみ商品が発送されるというケースが発生していました。しかし、データ統合基盤が構築されたことによって、宅配注文した商品がやむなく抽選対応になった場合、配送日より前に抽選結果をメールで自動送付できるようになりました。データ統合基盤を活用することによって、これまでよりも迅速にサービス改善を行い、利用体験を向上させたことで、組合員からの評価も高まりました。
②購買行動に関する中間KPIの可視化
b→dashでのデータ統合基盤の構築に伴い、これまでは可視化できていなかった購買行動に関する様々なKPIを可視化することが可能になりました。小売業界の主なボトルネックとなる、チャネルをまたいだF2転換率や、ロイヤルカスタマー率の可視化など購買行動に関するKPIはもちろんのこと、顧客データと宅配の利用状況データを元に、宅配リソースを最適に配分することも可能になりました。
このように、マルチデータの統合によって利用体験の向上につながるKPIをモニタリングし、改善していくための基盤が整備されています。
③データ連携・統合・抽出作業の短縮に伴う生産性向上
これまでコープこうべは、店舗、宅配、ECサイトそれぞれのデータが統合されておらず、バラバラのシステムで管理されていたため、データ分析を行おうとすると、データを準備するまでの連携や統合、抽出作業に大幅な工数を要してしまっていました。
データ統合基盤が完成したことにより、都度データの連携や抽出作業をする必要がなくなり、b→dash上で内部共有用の分析レポートを、特別なリテラシーやスキルを持たずとも誰でも簡単に作成できるようになり、大幅に生産性を向上させています。
今後もb→dashはビジネスを支えるデータマーケティングを推し進めることで、コープこうべのデジタルトランスフォーメーションを推進してまいります。