近年市場が拡大しているソーシャルネットワーク(SNS)業界。
今回はこの市場有効活用し、いかに効果を上げていくかをご説明します。

目次
〇SNSの特徴
〇SNSで自社のファンを作る
〇SNSはこのコンテンツで攻めろ!

SNSの特徴

まずは、皆さんもご存じだと思いますが、SNSの特徴からご説明させていただきます。

SNS最大の特徴として挙げられるのが、企業と1個人のつながりができるということです。

ファンになった人の詳細な属性がわかるので、自社の売上に貢献しているロイヤルカスタマーの詳細なデータもわかります。あとはそこに対して適切な場所で適切なコンテンツを配信していけば
効果は出るでしょう。

このように、個人とつながることで詳細なデータをとれる強みがあります。

また、最新の情報を常にリアルタイムで配信できるのでスピード感を持って企業がターゲットに対してアプローチできますので、情報の鮮度が保たれます。

SNSの広告に関してはかなり細かな属性までセグメントして配信ができますのでやり方によっては大きな効果が期待できます。さらに、企業の投稿や広告内のページがシェアされれば、無料で広告が広まっていく口コミのようなイメージです。

Facebookやtwitterが世の中に広まってから、確実にコミュニケーション方法も変化しています。

しかし、SNSだけやればいいというわけではありません。SNS+今までの既存のコミュニケーション方法を織り交ぜることで大きな成果を出すことができるということです。

SNSで自社のファンを作る

では、SNSを始めて、ファンは増えていくのか?
残念ながらファンは勝手に増えません。

ターゲットが自ら検索してページや投稿に「いいね!」やリツイートなどのアクションを起こさなければなりません。
そのためにターゲットに合った広告、配信方法、コンテンツを考えなければなりません。結局SNS上でファンを増やすには企業の努力が必要になるということです。

その努力が不足しているとどんな企業も十分なファンを得ることができません。

ちなみに、ビジネス上で何かインパクトを与えることができるファン数は約1万人以上と言われています。第一の関門としてこの「ファン1万人獲得」があります。

しかし、初めの100人を集めるのと3000人から4000人に増加させるのは全く違う労力になります。
ファンのベースが多い状態であれば、ファンの増加数は一定のスピードで上がっていきます。

ファンの心理上、まったくファンのいない企業アカウントに対して、「いいね!」やリツイートをする心理的ハードルが高いのだと思われます。

いいものに対して人が集まっていくという現象のようなものです。なので、このファン1万人獲得のためには、一定のファンベースまでは試行錯誤を繰り返してファンを獲得していきます。ファンを獲得したら、次はファンをいかにビジネスでうまく生かすか?が課題となります。

たとえば、アイドルのアカウントなどに対して、コメントやシェアが起これば、ファンたちは一斉に動き出すでしょう。なぜならかなりコアで熱のこもったファンが多く存在するからです。

これこそ、ファンとの理想的な関係だと思いますが、BtoBの企業の場合、このようにはいきません。

日常的にずっと気にかけているわけではないページが何かを投稿したとしても、ほとんど反応はないと思います。反応がないまま一方的に投稿を続けていてもファンの反応は「なにこのうざいページ、いいね消しちゃお」となる訳です。

なので、いいねやシェアをしてもらえるように、コンテンツを考える必要があります。コンテンツを見たときに関心を引くことができ、読んでみて面白い・インパクトがある内容になっている、その結果いいねやシェアをしたいという行動に誘導することができます。

ではそのコンテンツ、どのように作るか?

コンテンツを作る要素は7つあります。
①成功事例や失敗事例等
②意外性、期待と現実のギャップ等
③物語、連載企画等
④権威や専門性等
⑤最新情報、海外マーケット情報等
⑥まとめや要約、一覧、比較等
⑦著名人による解説やインタビュー等

この7つを中心に考えていけばファンからいいねやシェア、その先の問い合わせまで引き出せる可能性があります。この7つをファン中心に考えていきましょう。

SNSはこのコンテンツで攻めろ!

再度掲載しますが、コンテンツはこの7つで作成しましょう。

①成功事例や失敗事例等
②意外性、期待と現実のギャップ等
③物語、連載企画等
④権威や専門性等
⑤最新情報、海外マーケット情報等
⑥まとめや要約、一覧、比較等
⑦著名人による解説やインタビュー等

①成功事例や失敗事例等

BtoBの企業においては、やはり事例を大切にします。
自社のサービスでどのくらい成果が出たかなどを掲載することで、相手を安心させます。
まだ十分な成功事例がない場合は「このようにすれば失敗しませんよ」と失敗事例を出していくことが重要です。失敗事例を参考にしてもらい、ファンの興味を引くということです。

②意外性、期待と現実のギャップ等

アンチテーゼを用いてコンテンツを作成していきます。
例えば、「社員を育てるのに最も重要なのは社内教育ではない!」などです。そしてコンテンツを読んでいき、「最終的に重要なのはいい社員になれる人間をいかに採用できるか?」とこちらの答えにもっていくというような手法です。
始まりのアンチテーゼで興味喚起し、コンテンツを読ませ、答えまでもっていくということです。

③物語、連載企画等

連載形式にして、次のコンテンツの連載までファンを引き付けておくということです。
例えばコンテンツを起承転結で書く場合、それぞれをコンテンツとして掲載し、ファンをこちらの世界に引き込んでいくということです。

④権威や専門性等

業界ではまだ発表されていないことや、「これが機能では№1です」などでコンテンツを通して自社サービスの権威付けを行っていきます。
このコンテンツを作るにはまだないことを体系化しなければいけないので、多少の労力が必要になると思われます。

⑤最新情報、海外マーケット情報等

最近できた新興市場であればかなり有効な手段です。
新興市場であれば最新情報の発信や、先に進んでいる海外の情報を
キャッチアップし、ファンに発信するだけでも相当な価値のあるコンテンツになります。

⑥まとめや要約、一覧、比較等

市場に出ているサービス・商品を分類別でまとめたり、機能・特性などで比較することで、ファンが自社の商品を購入しやすい状況を作れます。

⑦著名人による解説やインタビュー等

著名人による解説やインタビューをいれることで、第三者目線の声を獲得でき、その声がファンに対しての共感を生み、購買促進につながるということです。

著名人であればそのインタビューに箔が付くのでさらに購買をプッシュできるようになります。以上のような7つの要素を入れることで、自社のファンを購買に至らせることができます。ターゲット像を考えながらコンテンツを作成し、自社のSNSを活性化させていきましょう。

[参考記事]
コンテンツマーケティングとは?必要性や成功事例を解説!

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Editor Profile

  • 福井 和典

    株式会社データX マーケティング管掌執行役員

    日本IBMにてシステムエンジニア、GREEにてCRM領域のオペレーション企画、PwCでの業務コンサルタントとしての経験を経て、2016年よりデータXに入社。データX入社後は、カスタマーサクセス部門に在籍し、小売/金融/アパレル/ECなど幅広い業種に対するb→dash導入支援を統括。
    その後は、主にb→dashのマーケティング/広報/PR活動や事業企画に従事。

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